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母乳育児のスタート

母乳育児のスタート_f0137969_17521891.jpg産声を上げて生まれ出てきた赤ちゃん。
呼吸が上手くできたら、次は食料調達。
お母さんの乳首から発せられるフェロモンに誘われ乳首を探し始めます。
舌なめずりをしたり、口の周りに当たるものを必死で口に入れ飲み下そうとします。
これは、生きていくために必要な原始反射の一つ(吸啜反射)です。
あかちゃんのお口に最初に入るのはお母さんの乳首です。
でも、最初は、乳汁もにじみ出る程度で、あかちゃんが満足するほど出てきません。
それでも必死で吸っていると段々乳汁が分泌されます。
1日10回以上乳首を含ませます。
時には、吸われすぎて乳頭亀裂や痂皮形成を作ってしまうこともあります。
出産という赤ちゃんにとって命がけの試練を経て、
こんどはこの世界で生きていくために飢餓状態からの脱出です。
早い人で生後3日~4日目で母乳分泌も増加し、赤ちゃんも飢餓からの脱出ができます。
そこに至るまでは、お母さんも赤ちゃんも、見守る私たちも苦しい思いです。
赤ちゃんの泣き声が(お腹空いたー吸っても出ない!何とかしろー)と聞こえてきます。
ミルクを足すのは簡単ですが、これが生きていくための試練!
母体も必要に迫られなければ反応しにくい人もいます。
母と子の関係作りにも必要な行為である母乳育児を応援しています。
私たち人間は、哺乳動物です。母乳育児をリスクがない限り実施しなくてはいけません。
さくらんぼ助産院では、哺乳びんを一切使用しません。
ケイツーシロップを飲ますときにもカップを使用しています。(ゴムの乳首で舌が混乱するBabyがいます)舌が前に出て見える赤ちゃんのお母さんの乳首のトラブルが少ない。舌がクッションになって優しい吸い方になり空気漏れもなく効率よく母乳育児が可能になります。母乳育児のスタート_f0137969_17502576.jpg
「母乳育児を成功させるための10ヶ条」を推進しています。
そのために妊娠中より色々な取り組みを実施しています。
産後も1ヶ月健診までがポイントと考え、退院してからも来院して頂いています。
他院で出産された方も対応しています。
母乳育児を希望される方は、早めに連絡下さい。
プライマリーなケアを提供しています。
さくらんぼ助産院 柏山美佐子
by sakuranbo6sanba | 2009-06-21 18:02 | おっぱいのはなし