2008年 11月 24日
責任
全国的な医師不足、とりわけ緊急性の高い産婦人科医師不足は深刻です。
お産の集約・集中でなんとか医師不足を補おうとする政策で、住み慣れた町での出産が出来ない状況になってきています。
お産は、2つの命がかかっています。無事に生まれて当たり前、何か異常あれば妊娠管理や分娩に立ち会った人の責任と思っていませんか?
先日、東京の産婦人科医師が見学に来た時に、責任のとりかたについて質問されたことがあります。
自身が思っていたような結果にならなかったら、その怒りを何かにぶつけたくなります。その怒りのぶっつけ先に私たち医療関係者がいるのだと思います。
怒りをぶっつける方の立場に立って受け止められたらと思っています。
「一生懸命立ち会っています。一緒に苦しみます。一緒に心痛めます。一緒に泣きます。が私たちの責任と言うことに対しての考え方です。」と答えました。
助産院には、医師がいません!
できるだけローリスクになるよう妊娠初期より産む方の体作りや自分自身で正常な妊娠、出産をするんだという意識をしっかり持って頂き、実践して頂きます。
産む方の強い気持ちが必要になります。その産み出す力を引き出し、あかちゃんの産み出る力を増し、医療介入なしの分娩になるよう助産師5名と嘱託医師や小児科医師、他職種の協力を得てやってきています。
私たちは、助産師です。正常より逸脱しそうな時は、早めに医師と連携して治療して頂き。また、母体搬送必要時、早めの判断ができるよう努力しています。
さくらんぼ助産院 所長:柏山美佐子
by sakuranbo6sanba
| 2008-11-24 15:08
| 院外助産院